[解約料1] 移行前に注意!年間契約のキャンセル料


==2006年10月13日追記==
番号ポータビリティの手数料・解約料は下記の記事でまとめています。
最悪1万5千円超えも。番号ポータビリティ手数料+解約料まとめ
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ケータイでの年間契約割引についての概論記事です。この記事を読んだ後に、各ケータイ会社の個別記事もご覧下さい。
●本サイトの参考記事
[解約料2] NTTドコモ「いちねん割引」の注意ポイント
[解約料3] au 年割とMY割の契約解除料
au MY割と3ヶ月くりこし 気になる料金動向
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携帯電話の番号ポータビリティ(MNP、ナンバーポータビリティ)で、他社へ移行するとしたらお金はどのくらいかかるのでしょうか。まず番号ポータビリティ制度自体の手数料(未定)がかかりますが、もう1つ現在加入している携帯電話会社の「年間契約サービスのキャンセル料」にも注意しなければなりません。

途中でやめると解約料がかかる

年間契約サービスとは、1年間か2年間の契約を条件にして、携帯電話の基本料を割引くサービス。NTTドコモなら「いちねん割引」、auは「年割」、ボーダフォンでは「年間割引」「ハッピーボーナス」が該当します。
ほとんどの人が加入している割引サービスですが盲点があります。契約をやめる時点で、なんとキャンセル料(契約解除料)が発生するのです。「えーなんでー」と言いたくなりますが、それを条件にして割引くサービスなので仕方ありません。携帯電話会社にはこれによりユーザーを引き止めたい、という思惑があります。

キャンセル料はいくらかかるのか?

では実際のキャンセル料はいくらかかるのでしょうか。下の表が各社の割引サービスごとのキャンセル料です。比較的良心的なのはNTTドコモとau。かかっても3,000円程度で、まあ我慢できないことはないでしょう。ただしNTTドコモの新料金プラン、auの2004年3月1日以降では、キャンセル料がアップしています。もし移行を考慮するなら、この部分も見ておく必要があるかもしれません(詳しくは次回)。
ボーダフォンの解約料は驚きです。「ハッピーボーナス」に至っては10,500円ものキャンセル料が発生します。これを払わないとヤメられないのです。

各社の年間契約サービスキャンセル料(契約解除料)
会社名 年間契約サービス 1年未満 2年未満 3年未満 5年未満 それ以降
NTTドコモ 旧プラン「いちねん割引」mova 3,150円 1,050円 なし
旧プラン「いちねん割引」FOMA 4,830円 1,680円 なし
新プラン「いちねん割引」共通 3,150円
au 「年割(2004年2月29日以前の加入者)」 3,150円 1,050円 なし
「年割(2004年3月1日以降の加入者)」 3,150円
ボーダフォン 「ハッピーボーナス」 10,500円
「年間割引」 4,200円

解約料のかからない「契約更新月」を狙え

このキャンセル料なしで解約する方法があります。それは「契約更新月」を狙うこと。いずれのサービスでも1年間のうち1ヶ月か2か月、または2年のうち1ヶ月は、キャンセル料なしで解約できる期間が設定されています。
携帯年間契約キャンセル料

この契約更新月であれば、無料で現在の携帯電話会社をやめることができます。
番号ポータビリティでの移行を考えているなら、契約更新月を計算しておきタイミングを合わせるのが得策です。


ぜひ自分の契約更新月をチェックしてください。請求書に「現在は○○割引の何ヶ月目です」という表示があるので確認できます。
番号ポータビリティでの移行を防ぐために、各ケータイ会社は年間契約割引の充実を図っています。各社とも割引率をアップさせていますが、逆に解約料はアップする傾向にあります。われわれユーザーは、今後は解約料にも気を配るべき。下手をすると1万円以上の解約料を取られる可能性があるからです。
携帯電話会社ごとの年間契約サービスの詳細と、キャンセルを狙うタイミングは、当サイトの[解約料]の記事で詳しく紹介しています。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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