重版出来!「深掘り!IT時事ニュース ──読み方・基本が面白いほどよくわかる本」全国書店・Amazonで発売中
著書「深掘り!IT時事ニュース ──読み方・基本が面白いほどよくわかる本(技術評論社 1870円税込)」が全国書店・Amazonで発売中です。原稿の遅い筆者が、編集者さんに泣きつきながら、ようやく書いた28年ぶりの著書です。
テレビ・新聞などで取り上げられるIT関連の時事ニュースの背景、過去事件一覧、問題点、対策をまとめたハンドブックです。図版をたくさん頑張って作りました。読み物として楽しんでいただけるほか、テレビ番組のディレクターさん、リサーチャーさん、ラジオの放送作家さんに活用していただけるように、様々なジャンルのニュース背景を紹介しています。
紙面のサンプルを下記からご覧いただけます。
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本書の「はじめに」を掲載しておきます。ぜひご覧ください。
深掘り!IT時事ニュース 「はじめに」
パソコンが普及して約25年、スマホが個人にいきわたってから約10年が経ちました。今やインターネットとIT(情報技術)は、私たちに欠かせない重要なツールになっています。
ネットとITが身近になったことにより、私たちの仕事や生活に影響するIT時事ニュースが増えています。偽サイトなどのネット詐欺、SNSでのトラブル、サイバー攻撃被害などの事件やニュースから、AI・人工知能やキャッシュレス決済などの生活に浸透する新しい技術についてのニュースもあります。
この本ではそんなIT時事ニュースを、一般向けにひも解いて解説しています。「ニュースになる背景と原因」「過去の類似ニュース」「技術」「私たち国民への影響」といった内容を詳しくまとめています。
ネットやITに関して詳しくない人でもわかるように、その事件がどうして起きたのか、背景となる社会的要因があるのか、解決策や対策はあるのかという点を深掘りしました。
この本を書くきっかけになったのは、テレビ取材向けに準備した箇条書きでした。
筆者はITジャーナリストという肩書きで、テレビやラジオ、新聞などの一般向けメディアにコメントを寄せたり、スタジオで解説する仕事をしています。事前にスタッフの方と打ち合わせをしますが、その時に内容が分かるような箇条書きメモを送ることがありました。
メモには用語解説、過去の事件、事件の背景、問題点と責任はどこにあるのか、SNSでの反応、そして視聴者への影響と対策などを書いていました。
その箇条書きの簡単なメモが、スタッフさんに好評だったのです。スタジオでのパネル資料のベースになったり、ナレーション原稿の参考として使っていただいており、スタッフさんから「便利でありがたい」とお褒めの言葉をいただいていました。
その箇条書きメモを発展させたのが本書です。テレビや新聞では伝えきれない背景情報、過去の類似事件との共通点・相違点もまとめています。
また文教大学情報学部の非常勤講師として教えている「SNS文化論(各SNSの構造と問題点)」「ネット炎上」「インターネットビジネス論(グローバルIT企業やITビジネスの概論)」での内容も反映しました。
IT時事ニュースには、サイバー攻撃、詐欺、ITビジネス市場、マイナンバーカード、AI・人工知能など幅広いジャンルがあり、それぞれ専門家がいらっしゃいます。筆者はジャーナリストとして取材する側であるため、残念ながらそれぞれの分野の専門家ではありません。
しかし一般向けメディアで伝える仕事をしており、いわば専門家と視聴者をつなぐ通訳のような存在です。この本でも通訳として一般向けにわかりやすく、IT時事ニュースを解説しましたので、ニュースを読み解くハンドブックとして活用していただきたいと思っています。
2024年7月3日 三上洋
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