大学生のパソコン離れが進む?


今の10代・20代前半の若者は、パソコン離れが進んでいるのかもしれません。
数日前にある用事があって、私の出身大学のテニスサークルに連絡を取ろうとしました。
サークルのウェブサイトを探そうとググってみたのですが発見できず。サークル自体は存続しているはずなのに、いくら検索してもみつかりません。ようやくたどり着いたのは、3年前で更新が止まっているサイトのキャッシュのみ。このテニスサークルは、公式サイトを持っていなかったのです。

それで仕方なくmixiで検索すると、過疎化したコミュニティを発見。それによるとメンバー間の連絡はケータイの掲示板を使っているようです。この掲示板を探し出して、ようやくサークルの現役メンバーと連絡がついたのでした。

数年前なら大学生はこぞって自分のウェブサイトや、サークルのウェブサイトを持っていました。それがないと新入生勧誘もできないし、メンバー間の連絡も不自由だったからです。パソコンを子供の頃から使いこなしてきた年代ですから、ウェブサイトを持つのは当たり前。ところが今は様子が違うようです。

いい機会なので調べてみました。この大学のテニスサークルは現時点で15サークル(サークル連合のリストによる)。リンク集をたどってみると15サークルのうち、10サークルのPC向けサイトがクローズか更新ストップのまま。3分の2のサークルが、PC向けの公式サイトを持っていなかったのです。

いやこれには驚きました。大学生ですからパソコンとネットをばりばり使っている、というイメージがあったからです。話を聞いてみると連絡はケータイの掲示板を使い、パソコンはほとんど使わない様子。PC向けサイトはないが、ケータイ向けサイトだけは持っているというサークルもありました。

大学生のコミュニケーションツールには、今やパソコンは不要で、ケータイさえあればいいのかもしれません。


パソコンは学校にあるので自分では持っていない、なんて学生もいるようです。PCとインターネットは、これまで大きく伸び続けて来ましたが、もしかしたらすでに頭打ちなのかも。イケイケで進んできたネット業界も、ブレーキがかかってしまうかもしれません。だって若者がパソコンを使わないんですから。
その代わり、モバイル向けサイトが伸びてくれればいいのですが…。将来の食い扶持がどうなるのか、40歳のオジサンはちょっと考えて込んでしまうのでした。

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ITジャーナリスト・三上洋



セキュリティ、携帯電話・スマートフォン、携帯電話料金、ライブメディアのライター・ジャーナリスト。文教大学情報学部非常勤講師
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