auスマート「ブック」・IS01の横長画面、IS02はこなれたいい作り
追記:最後に出てくる、auの次世代スマートフォン(IS03?)の発表会でのチラ見せ画像を、なんとジャーナリストの石野純也さんが撮影していました。わずか0.5秒ほどしか見せなかったものを、ちゃんと撮影してしまうんだから超かっこいー。写真が見れるtwitterの石野さんのつぶやきはこれ↓です。
http://twitter.com/june_ya/status/11297784635
auがスマートフォンの本命を2つ出してきました。Androidの横長スマートブック・IS01、そして東芝製のスマートフォン・IS02です。期待通り出てきたシャープ製のスマートブック・IS01ですが、イメージとしては「超小型ネットブック」というスタイル。横長の5.0インチ液晶にフルキーボード付きと、twitterやメールを多用するファンにはもってこいの形です。
入力しやすく、オリジナルのtwitterウィジェット「twitSH」搭載
IS01は、各所で報じられている通り、ワンセグや赤外線通信、EZwebメールなど日本定番の機能を入れているのが特徴。もちろんAndroidアプリも利用できるほか、「au one マーケット」としてKDDIが提供するアプリも用意されています。セカイカメラ、LISMOなどに対応するのが魅力です。
またKDDI独自のウィジェットも用意されており、テスト機にはシャープ独自のtwitterウェジェット「twitSH」も搭載されていました。「SHARP APP」というクライアント名で書き込みできるようです。
実際に触ってみましたが、やはりフルキーボードはありがたいですね。文字入力がサクサクできるのでtwitterやメールに向いています。ボディが横長ですから、両手持ちで親指入力が基本になります。ただしキーボードの形状がフラットなため、間違って隣を押してしまうこともありました。慣れれば問題ないでしょうが、指が太い人は最初だけキツイかもしれません。
横長画面を「広い」と考えるか、「縦方向は窮屈」と見るか
ちょい気になるのは画面。これはIS01に限った話ではないのですが、ワイド液晶=横長画面の問題です(気にするのはオレだけかもですが…)。画面も5インチとでかいので見やすくなるのですが、アプリを立ち上げると逆に窮屈に思えることがあるのです。
スマートフォンのアプリは、基本的には縦長デザインで、コンテンツを縦一列で見せるスタイルです。それを横長画面で見ると、逆に窮屈に感じちゃうんですね。iPhoneならtwitterのつぶやきを10個見れたのに、横長にすると6個しか見えない、みたいなイメージです。最初から横長をイメージしたアプリがあればいいのですが、現状ではやはり縦長デザインのアプリがほとんど。それらのアプリを使うと、縦長方向には窮屈に感じる場合があります(注:単なる好みの問題であり、一般論ではありません)。
できればウィジェットやau one マーケットでのアプリは、横長デザイン版も欲しいですね。横長デザインに特化してしまえば、縦長よりも情報量を増やせますから強みを持てるはず。ぜひチャレンジして欲しいところです。
タッチパネルは問題なし。操作感ですが、現状のテスト機では、正直なところモッサリしてます。アイコンを移動するだけで、ちょい待たされるぐらい違和感あり。ただしこれはテスト機であり、auの担当者も「動作が重いのは認識している。あと3ヶ月あるのでチューンアップする」とコメントしていました。発売は6月ですから、かなり先行して発表してしまい、まだチューニングが追いついていない状況のようです。
追記:音声電話使えますが、ボディのみだとハンズフリー状態。まわりに音が聞こえちゃいます。なので電話するときはイヤホンマイクを使いましょう
世界最薄のIS02は使いやすい。でもKDDIの宣伝戦略には「??」
東芝製のIS02は、IS01とぶつかってしまったために、気の毒なことに注目度が低くなってしまいました。しかし東芝製のIS02は、QWERTYキー搭載では世界最薄であり、デザインや手触りも最高。細やか部分にも配慮された完成度の高いマシンだなと思います。東芝独自のUI「NX! UI」もすばらしく、こちらこそ本命じゃないの?と思わせるマシンです。
「Windows Mobile7じゃないのが残念」という声がありますが、おれは逆だと思います。MSの鉄則は「初物は待て」であり、枯れたOSを使ったほうがベター。6.5.3はブラウザのパフォーマンスを上げるなど、使いやすくなっていますから、これで十分なのではないでしょうか。
最後に超個人的感想なんですが、どうもKDDIさんの発表の方法が半端な感じがします。
まずIS01ばかりに時間を割き、IS02の方はオマケみたいな説明しかしないこと。さらに「3台目のスマートフォンがある」としてボディのデザインを0.5秒ほどチラッと見せたりするんです。そんなことされたら「なんだ次の本命があるんか」と思っちゃいます。
もっと辛辣に言えば「iPadとXperia発売日前に、急いでぶつけただけじゃないの?」ってこと。発表のタイミングと方法を、もうちょい工夫すべきでしょう。今回発表しなかった次のマシン・IS03が、どんなものになるのか、非常に楽しみです。
auのスマートフォン料金については、別媒体で紹介する予定です。