電力線通信が10月4日付け解禁。省令改正PDFデータ掲載
10月4日付けで電力線通信解禁
ついに屋内用の電力線通信が2006年10月4日、解禁されました。
10月4日付けの官報号外で「無線設備規則の一部を改正する省令(総務一一八)」などとして、電力線通信についての省令及び告示が出されています。
とりあえず官報に掲載されているPDFをそのまま載せます。考察等は後でリポートします。
官報 平成18年10月4日付(号外 第227号)
〔省 令〕
○無線設備規則の一部を改正する省令(総務一一八) ……… 1
○電波法施行規則の一部を改正する省令(同一一九) ……… 2
○無線局免許手続規則の一部を改正する省令(同一二〇) ……… 3
〔告 示〕
○高周波利用設備の型式についての指定の申請書及び添付書類の様式等を定める件の一部を改正する件(総務五一九) ……… 4
○伝導妨害波の電流及び電圧並びに放射妨害波の電界強度の測定方法を定める件(同五二〇) ……… 5
○無線設備規則第五十九条第一項ただし書の規定に基づき、周波数の範囲等を適用しない通信設備を定める件(同五二一) ……… 10
CEATECでPLCシステム展示中
10月3日から行われているCEATEC2006(幕張メッセ)で、PLCモデムとシステムの展示・実演が行われています。電力線通信の業界団体PLC-Jと、松下電工による展示が行われているようです。
電力線通信は、当初はアクセス線、つまり交換局などから家庭へ接続として考えられていました。しかし屋外の電力線では、あまりに妨害波を与えてしまう、光やADSLがすでに実用化している、という理由で検討が中止されています。そして2005年になって「家庭内の配線として電力線通信を使う」として、検討が再開されました。2006年秋現在、検討されているのは「屋内配線としての電力線通信」です。
2006年秋に総務省電波審議会からの答申が出ており、これを元に省令が改正され、電力線通信が実用化される見込みとなっています。ただし電波審議会からの答申には、トラブル時に総務省が対応することを求めており、その体制作りがされていない以上、実際のスタートにはまだ時間がかかりそうです。